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「第4回アジアにおける分散型汚水処理に関するワークショップ」が開催されました

9月27-28日の2日間、環境省主催の「第4回アジアにおける分散型汚水処理に関するワークショップ」がインドネシア・ジャカルタにて開催されました。

本ワークショップは、過去東京とバンコクジャカルタにて開催された3回のワークショップの成果を踏まえ、アジア諸国における衛生に関するSDGs(国連で採択された持続可能な開発目標)の達成に向け、公衆衛生を水環境の保全に寄与する分散型汚水システムの適正な普及に関する課題の解決のために、分散型汚水処理システムについて議論を行う場である。分散型汚水処理システムの適正な普及に関する課題を解決するため、各国の経験を共有し、今後取り組むべき課題や方向性について共通認識を得るととに、アジアにおける分散型汚水処理の更なる推進に向けて各国関係者のネットワークの構築や連携強化を目指すことを目的としている。

今回のワークショップでは、開催国インドネシアから21名、JICA専門家4名、その他の海外から発表者として4か国(うち1カ国紙上発表)4名、国内は環境省をはじめ、日本サニテーションコンソーシアム(JSC)、浄化槽メーカー、その他関係者6名、計35名が参加されました。

初日の27日は、各国からオンサイト汚水処理の政策や行政としての取り組みと課題、分散型汚水処理の成功事例及び汚泥管理の現状について発表がなされ、2日目の28日は前日に引き続き汚泥管理の現状について発表が行われました。その後、今回のワークショップについての宣言文が討議され、採択されました。

ワークショップ会場では、参加者と発表者の間で発表内容に関する質問、コメントが多く交わされ、各国の分散型汚水処理の現状と課題について活発な議論が行われました。また、この日午後より現地工場に設置されている浄化槽の見学会が実施されました。

本ワークショップを通じて、アジアの各国の分散型汚水処理の課題や現状がより明確になったことにより、今後、アジアの衛生改善と水環境保全のために、各国が政策として分散型汚水処理を推進することを期待する。

ワークショッププログラムと発表資料

開会式

発表者:Sri Parwati Murwani Budisusanti(インドネシア共和国環境森林省水環境汚染管理課、課長)/井上剛介(環境省廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課 浄化槽推進室、指導普及係長)

センション1

分散型汚水処理に関する規制、管理、モニタリング
座長:橋本和司(JSC)
  • インドネシアにおける分散型汚水処理に関する規制、管理、モニタリング
    発表者:Sri Pareati Murwani Budisusanti(インドネシア共和国環境森林省水環境汚染管理課、課長)
発表者:井上剛介(環境省廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課 浄化槽推進室、指導普及係長)
発表者:Drag Thi Thanh Huyen(ベトナム国ハノイ土木工科大学、講師)

センション2

分散型汚水処理に関する課題と成功事例
座長:蛯江美孝(国立環境研究所)
発表者:Rudy Azrul Arifin(インドネシア共和国公共事業及び住宅省環境開発衛生部特別環境衛生課、課長)
発表者:Meixue Chen(中華人民共和国住宅及び都市農村開発省農村インフラ部農村汚水処理管理課、副課長)
発表者:Zuhaelsi Zubir(マカッサル市公共事業部)
発表者:橋本和司(JSC顧問)

セッション3-1

汚泥管理の成功事例
座長:河村清史(元埼玉大学大学院教授)
発表者:Jiranun Hempoonsert(タイ王国天然資源環境省公害規制局水質管理部生活排水課、課長)
発表者:Hidayati(北スマトラ州環境局、局長)

セッション3-2

汚泥管理の成功事例
座長:雲川新泌(日本環境整備教育センター)
発表者:Nanang Primono(インドネシア共和国ソロ市汚水部、部長)
発表者:Recca Tharmarajah(マレーシア国国家上下水道委員会下水道規制部 技術標準化及びコンプライアンス課、副課長)
発表者:河村清史(元埼玉大学大学院教授)

宣言文の討議及び採択

座長 : 蛯江美孝(国立環境研究所)

閉会式

発表者:井上剛介(環境省廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課 浄化槽推進室、指導普及係長)

ワークショップの開催風景および現地視察の写真

公益財団法人
日本環境整備教育センター
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