浄化槽にはすぐれた点がいくつもあります。
戸建て住宅用を例にとると、次のようになります。
戸建て住宅用を例にとると、次のようになります。
1.短期間で水洗トイレの生活ができます。
- 水洗トイレで毎日の生活が快適になります。 特に、高齢者の方々には健康管理に役立ちます。
- 汲み取りから水洗トイレに代えたことにより、 都会の子どもたちの帰省が増えたなどの報告例があります。
- 浄化槽の設置工事は1週間程度で終了しますので、短期間で 水洗トイレが使用できます。 また、乗用車1台分のスペースがあれば、どこでも設置できます。
2.地域水環境の保全に貢献します。
- 生活排水に由来する汚れが10分の1以下に減り、きれいになった水を身近な水路に流すことができます。
悪臭、カやハエの発生源の駆除など生活環境の向上とともに、地域を流れている中小河川の水量維持にも役に立ちます。
たとえば、香川県寒川町(現さぬき市)では、浄化槽の整備が進むにつれ蚊取り線香が売れなくなったそうです。 - 自分が汚した水を自分できれいにして川に戻し、その改善効果を身近に実感することで、子どもたちの環境意識の向上に役に立ちます。
- アオコや赤潮などの対策が必要な地域では、BOD以外に窒素・リンも除去できる浄化槽が設置できます。
3.地域経済の活性化に役立ちます。
- 地元企業に、設置工事から維持管理まですべてを任せることができますので、雇用創出を含め、地域経済の活性化につながります。
- 市町村の財政事情に合わせて事業計画が立てやすく、住民の希望によって浄化槽を設置しますので、加入率が100%です。また人口や世帯数の増減に柔軟に対応できますので、市町村財政への影響が小さいです。
4.長持ちし、震災にも強い。
- あらかじめ工場で生産される浄化槽は、小さくても強度・耐久性に優れており、使用開始後30年以上の運転実績があります。
- 地震に強い施設といわれています。たとえば、震災時に水道が使えない場合でも、槽本体が破損していない限り、トイレの機能が確保されます。
環境省では、平成20年度2次補正から、災害時の避難所となる施設に浄化槽の整備を推進しています。
5.設置を検討してみようと思われた方へ
- 設置工事(本体費を含む)費は約84万円(5人槽)かかりますが、各種の補助金制度や資制度がありますので、個人負担がより軽くなります。詳しくは、お住まいの市町村にお問い合わせください。
豆知識
- 水質保全効果が高い。環境省が発表した「平成19年における第11条検査のBOD測定結果(調査基数 約59万基)」によると、BODが5mg/L以下とコイやフナなどがすめる水質まで処理されている施設は、 全体の約4割も占めています。